RESTとクラウド・コンピューティング

クラウド・コンピューティングという言葉が以下のような人を中心に使われてきている。

  • Web2.0という言葉に飽きた人
  • SaaSという言葉に飽きた人
  • Gridコンピューティングの次を考える人

いや、言葉だけでなく、実際不連続なパラダイム・シフトがあるのかもしれないが。

ひとつ興味深いのはGrid->Cloudということで、この概念はGridコンピューティングの延長にあるような名前がつけられていることだ。

グリッド関係はさっぱりわからない人間なのだが、ちょっとしらべてみたところ、グリッドコンピューティングは以下の3つに分類されるらしい。

  • コンピューティンググリッド
  • データグリッド
  • ビジネスグリッド

http://premium.nikkeibp.co.jp/grid/keywords/index.shtml

そのうちデータグリッドやビジネスグリッドの示す部分は、Web2.0SaaSマッシュアップだという世界と近い。

ひとつの膨大なリソースを必要とする機能を提供するために、膨大なマシンの少しずつのリソースをかき集めて・・といういわば水平的グリッドである「コンピューティンググリッド」(上記第1項)は明らかにマッシュアップとは関係の薄い世界だが、膨大な数の分散した機能やデータを仮想化して一つの統合された機能として見せるといういわば垂直的グリッドであるデータグリッドやビジネスグリッド(第2項・3項)は、言葉だけ捉える限りはまさにマッシュアップでないかと感じる。

特にインターネット上にURIという共通なID体系を持って存在するRESTfulサービスの集合体(CRUDの口)は即ち人類共有の巨大なデータグリッドそのものなのだろうと思う。誰かが指揮をとってMECEに(もれなく重複なく)整備される類のものではないが、有志たちの高い志によってか、神の見えざる手によってかはわからないが、結果として9割方MECEなデータグリッドが近い将来に完成するのかなと思う。

無論、それがすべてではなく、公開されない無数の個人のグリッドや、企業内グリッドが被さってくる。これらグリッドを実現するには、RESTful HTTPと連携して動く適切な認証・認可メカニズムが必要になる。

 #グリッドっていわずに、クラウドと言ったほうがいいのか、どうなのか。

OpenIDやOAuthあたりがこのあたりにどう絡んでくるのか? それともこの分野をSAMLやXACMLがカバーするのか?

よくわかりませんので、勉強しまーす^^

以上、自分の問題意識でした〜